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アムステルダムの運河・ヴァリアント「戦略ゲーム」

2015/04/20
この記事は以前に旧版アムステルダムの運河のために書いた記事です。したがってゲーム用語が旧版に準拠しています。この記事を新版アムステルダムの運河向けに直したものが、新版の説明書に収録されています。



「戦略ゲーム」はアムステルダムの運河のヴァリアントです。このヴァリアントはとても評判が良く、説明書記載の通常ルールと比べても遜色ない・・・・という意見もあるぐらいの出来栄えです。アムステルダムの運河のもう一つの楽しみ方として、このヴァリアントにもぜひ挑戦してみてください!


戦略ゲームは原則的に通常ルールと同じなのですが、下記の変更点があります。



【ゲームの準備段階の変更点】
プレイヤーと投資タイルの色は対応してます。投資タイルを色別に分けて用意します。プレイヤー人数に応じて変わりますが、使用する投資タイルを裏向きの状態で用意します。これを「ストック」と呼びます。
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ストックはよく混ぜておきましょう。

ストックから、内容を見ないで3枚の投資タイルを分けて伏せて置きます。これを「手元」と呼びます。
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ストックの投資タイルは内容の確認はできません。手元の投資タイルはいつでも内容の確認ができます。


【ゲームの進行における変更点】
プレイヤーは手番では3枚の手元の投資タイルのうち、任意の1枚を使用します。使用方法は、

・ボード上に表向きに置く
・運河駒にする

つまり投資タイルの使い方そのものは通常ルール通りです。

手番の最後に、ストックから1枚の投資タイルを手元へ補充します。この補充は、ストックが尽きているならば行われません。そして手番は左隣のプレイヤーに移ります。


【ゲームの終了時の変更点】
ゲームの終了条件は、次の3条件のうちいずれかになったら終わりです。

・ストックの運河駒が尽きる
・全ての市場の支配者が確定する
・全プレイヤーの投資タイルがストック、手元ともに完全に尽きる
04:39 アムステルダムの運河(旧版) | コメント(0) | トラックバック(0)

アムステルダムの運河、再版希望アンケート

2014/01/10
ガーデンゲームズは、ゲームマーケット2013秋に出展いたしました。そこで販売したゲームが「アムステルダムの運河」でした。このゲームはとても好評だったように感じております。ブースでの販売はかなり短い時間で終わり完売になりました。

試遊卓でも体験プレイを実施したのですが、お試しプレイをした方の反応はとても良く、再版希望の声もありました。

そこで、実際どの程度再版が希望されているのか、アンケートを実施することにいたしました。もし再版希望の声がまとまった数あるのならば、アムステルダムの運河再版について真剣に、前向きに考えたいと思います。このアンケートの結果を真摯に受け止めるつもりでおります。

よろしくお願いいたします!



【2013年12月1日追記】

アンケートに協力してくださった皆様、ありがとうございました。特に再版希望に投票してくださった皆様、ありがとうございます。おおよそ1ヶ月間に渡ったアンケート結果ですが・・・・う~ん・・・・。

結果から書くと「延長戦」です。今のところ、再版賛成の意見はある程度の数ですが、再版にGO!と言えるほど多くないです。いまひとつ伸びが足りない!そんな印象です。

とりあえず、今年中はアンケートを継続します。いたずらにアンケート期間を長引かせてもあまり意味がない、と思いますので延長は今回の一度きりです。延長のおかわりはありません。今年中のアンケート結果を見て、再版賛成票の伸びが依然いまひとつならば(少なくとも数年は)再版がない、そういうつもりでおります。

アンケートは延長戦突入です。今年中です。まだ投票されていない方で再版を希望される方は投票お願いします。



【2014年1月1日追記】

アンケートに協力してくださった皆様、ありがとうございます。アンケートの結果ですが、こちらが思っていた「まとまった数」の再版賛成票をいただけました。アムステルダムの運河の再版を前向きに考えるつもりでおります。

ただ、いろいろと事情があります。ガーデンゲームズとしてこれからどのゲームの作製に取り掛かるかのスケジュールなどがあります。また、特殊な用具(運河駒)のこともありますので、ただちに再版に取り掛かれるかというと、そういう訳にも行きません。

しかし、このアンケートの結果が早期のアムステルダムの運河再版への大きな契機になったことは間違いないと思います。実際に再版されるのがいつになるかは明言できませんが、できるだけ早く再版へつなげたいと思います。

ありがとうございました!
04:05 アムステルダムの運河(旧版) | コメント(0) | トラックバック(0)

アムステルダムの運河・旧版

2013/11/05
アムステルダムの運河・旧版 ゲームデザイン:樫尾忠英

2~4人用 8歳以上向け 所要時間 30分 印刷:萬印堂
イベント価格:3500円 ショップ価格:3900円



世界遺産「アムステルダムの運河」はオランダの黄金時代・17世紀に作られました。「北のヴェネツィア」とも言われるアムステルダムの街に運河を掘り、街に投資をすることで点在する市場を支配しましょう。

プレイヤーは、投資タイルや運河駒を配置していくことで市場(市場タイル)や土地(運河に囲われた面積)を支配下に治めます。支配下の市場や土地から勝利点がもたらされます。ゲーム終了時に最も多くの勝利点を獲得していたプレイヤーが勝利します。



とてもシンプルなルールでありながら囲碁のような奥の深さがあり、さらに運の要素もあるので経験者が一方的に有利かと言うとそうではない……。【邪魔するも一手、守るのも一手】の陣取り戦略ゲームです。

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箱です。

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箱の裏側です。

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ボードを広げました。


【ルールの概要】
このゲームで得点源になるのは『市場を支配すること』と『土地を支配すること』です。

プレイヤーは手番になったら、伏せられている自分の投資タイル1枚を表向けます。

チラッ!
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ここで2つの選択肢のうちいずれかを選択します。

A.めくった投資タイルを表向きでボード上、マスに配置

B.めくった投資タイルと対応する数の運河駒をボード上に配置


いずれかを実行したら手番が終了になります。

プレイヤーがゲームを通じて出来るアクションはこの2つの行動しかないので、ルールはとてもシンプルです。

例:
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めくれたのが「1」の投資タイルです。これをそのままボード上空きマスに配置するか……

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めくれたのが「1」だったので「1本」の運河駒配置も選択肢です。めくれた投資タイルが「2」だったら「2本」、「3」だったら「3本」、「4」だったら「4本」……数字が大きい方がより強力です!

強力なタイルを良いタイミングでめくれればいいのですが、そううまくいくでしょうか?このあたりは「運」としか言いようがないです。

運の要素、大事です!!

このゲームでは、「エリア」という考え方が登場します。エリアは運河により囲われているのです。運河駒(とプレイエリア外周部)により、エリア内の市場マスの数が1~2マスになったら直ちにそのエリアの支配者を決定します。

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エリア内の市場マスが2マスです。

ここでエリア内の投資タイルのポイントを比較すると、ピンク:2、緑:1でピンクが優勢ですので このエリアの支配者はピンク、となります。

エリアの支配者は、エリア内の市場と土地の面積分の勝利点を獲得します。
この例ですと、
市場の得点(4+5)、さらに支配エリアの面積(6)
の計15ポイントをピンクが獲得することになります。

獲得勝利点を表すために、支配エリア内の市場タイルはプレイヤーに取られます。さらに、プレイヤーは支配下の土地面積から得られる勝利点を表すために勝利点チップを獲得します。

エリア内に市場が1マスあるいは2マスになったら即座にエリアの支配者が決定になるのです。エリアの支配者が決まったエリアに対して、後から殴り込みをかけてエリアを奪う、ということはできません。
早め早めの一手が重要なのです。


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この画像もエリアの支配権獲得の例です。支配エリアの面積が狭く、なんとなく してやられた感 がただよいますが、黄色がこのエリアの支配者です。

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エリア内の市場数が3です。この状況ではまだ支配権の確定になりません。このエリアはまだ分割をしないと支配権確定にならないのです。

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土地の広さ面積11マスのエリアが完成!支配する土地からの勝利点は11点になります。広さとしてはボチボチな感じです。
市場タイルの勝利点は4+6=10なので10点です。したがって紫プレイヤーは、11+10=21。21点をこのエリアから獲得します。

支配するエリアの広さ、重要です!!



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ゲームの初期配置。市場の価値がランダムに置かれて、いろいろな配置のゲームを楽しめます。


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ゲーム中盤の攻防。ゲーム中、敵も味方もどの位置にどの程度投資しているかは、この上なく明白に分かります。手番では投資タイルを投資に使う(そのまま配置)か運河として使用するかが問われます。要はこれだけ!なのですが、投資タイルを置くとしてその位置はどうするか、運河駒を置くとして位置はどうするか、そもそも投資すべきタイミングなのか運河を置くべきタイミングなのか?

戦略的、戦術的判断が重要です!!

投資タイルのめくり運、投資か運河かの決断、そして的確な戦術的判断が勝利へとつながるでしょう。



ゲーム用具について簡単な紹介


ルールのQ&A 説明書の分かりにくい部分 など


イラスト早分かり!アムステルダムの運河


双子のゲーム 皇帝なき帝国とアムステルダムの運河



アムステルダムの運河を紹介してもらえました。

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アムステルダムの運河・旧版、ゲーム用具

2013/11/04
「アムステルダムの運河・旧版」のゲーム用具(コンポーネント)です。

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ボード。A4サイズです。二つ折りです。オランダの首都アムステルダム市内に点在する市場。市場(薄い灰色のシルエット)に描かれた位置に市場タイルをランダムで配置します。毎回異なる配置になるのでワンパターンになりにくくなっているのです。


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投資タイル。表面の色と裏面の色が対応しています。書かれている数値は金銭的な意味での強さを表しています。ボード上に配置したなら土地購入にお金をかけよう、という意思表示になります。そして運河を引こうとするならより多額を掛ければ長い運河を引ける、と、そういうことなのです。


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運河駒。この運河によりエリアの分割・分断ができるのです。自分の支配を効率良くするために、効率的な運河駒配置が求められるでしょう。
画像を見てもらうと分かると思いますが、断面の色が塗られていない駒があります。これは、色つきのある程度の長さの角材を切断したことにより、断面が塗られていないようになったのです。


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色が異なりますが、これも運河駒です。色が少々異なる点以外は上写真の運河駒(藍色)との違いはありません。藍色ではなくこのような水色の運河駒が入っている場合があるのですが、プレイにおいて何らも支障がありません。どちらの色の運河駒が入っているかは開けてみてのお楽しみです。


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勝利点チップ。支配下の土地面積の勝利点を表すのに用いる用具です。このチップの裏面は……


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このようにオレンジ色になっていて「1点」のチップと「5点」のチップの区別がつきません。
プレイヤーが獲得したチップを表面で置くようにするか、裏面で置くようにするか、つまり獲得勝利点を公開情報とするか非公開情報とするかの選択ができるのです。


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市場タイル。書かれている数字は支配することで得られる勝利点です。裏面は灰色で統一されているので伏せて置けば獲得点数を隠せます。


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説明書。説明書の誤字脱字、あるいは分かりにくい部分のQ&Aは下記URLをご覧ください。

http://gardengames.blog40.fc2.com/blog-entry-130.html
04:48 アムステルダムの運河(旧版) | コメント(0) | トラックバック(0)

アムステルダムの運河 ルールのQ&A 説明書の分かりにくい部分 など

2013/11/03
アムステルダムの運河のルールで、分かりにくい部分、おかしい部分、誤字脱字などありましたらメールなどでお知らせください(このブログのメールフォームをご利用ください)。




ルールのQ&A


Q1:説明書のゲームの準備の項に書かれているのですが、「得点を公開情報にする」のと「得点を非公開情報にする」のはどちらがお薦めでしょうか?

A1:勝利点チップと取得市場タイルを裏表どちらにするかで、公開情報にするか非公開情報にするかの選択肢があります。「非公開情報」と言っても、取得するチップ、タイルの枚数は分かるわけですし、ゲームの流れでどの程度の得点を取っているかは薄々分かると思います。

もしも公開情報にすると誰が1位で誰が2位で……ということが完璧に分かるので、トップ叩きの精度が高くなるでしょう。この、トップ叩きの精度、あるいは誰の足を引っ張るかの目標設定をする上で公開・非公開の差が(若干ですが)出てくると思います。

この公開・非公開ですが、迷われているようでしたら、とりあえず公開情報という扱いでのプレイをお薦めします。ただ、次に遊ぶ時は非公開でゲームにチャレンジしてみてください。その後はお好みの方で遊ばれるようにしてください。


Q2:エリアの支配者が確定した後、エリア内に残された不要な運河駒はどうしますか?
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A2:画像の、ピンク投資タイルのすぐ上の運河駒のような、エリアの形成には不要な運河駒なのですが、このままボード上に置いておいてください。


Q3:1本の運河駒配置で2つのエリアの支配権が確定になりますが、この場合はどちらのエリアも得点計算するんですよね?
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A3:画像で言うところの、緑投資タイルのすぐ右の位置に運河駒を置くと2つのエリアの支配権が確定になります。

そのとおりです。エリアの支配権が確定時に得点計算をしてください。


Q4:ゲーム終了時に、得点計算をせずにボード上に残されている市場および土地に関して最終決算をするのでしょうか?

A4:得点計算・決算をするタイミングは、「エリアの支配権が確定したとき」のみです。したがって、ゲーム終了時に、エリア内の市場マス数が3以上の部分についての得点計算は特に行いません。
04:09 アムステルダムの運河(旧版) | コメント(0) | トラックバック(0)

イラスト早分かり!アムステルダムの運河

2013/11/02
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詳細なルールはこちらを参照してください。
04:16 アムステルダムの運河(旧版) | コメント(1) | トラックバック(0)

ささやかなヴァリアント

2013/10/30
アムステルダムの運河 では、手番の冒頭に、手元の投資タイル1枚を引き、プレイする ということになっています。

この、手番冒頭のタイル引きですが、これを前倒しするとどうなるでしょう。ずーっと前倒しして、前手番終了直前まで前倒しするとこうなります。

ゲームの準備段階で、各プレイヤーは1枚ずつ、自分の投資タイルを持つようにする。

手番で、持っている投資タイル1枚をプレイ(そのままボード上に配置 か 運河駒として使う)し、そののちに手元から手で持つタイル1枚を補充する。

これで手番終了となる。



このように変更することで、プレイヤーは常に次手番で使用する投資タイル1枚を持っていることになります。

持っているので、他プレイヤーのプレイ中にどのような作戦が良いかをじっくり考えられるようになるでしょう。そして手番の時間を短縮する効果もあるでしょう。

ルール運用面のささやかなヴァリアントですが、こういう遊び方にもぜひチャレンジしてみてください。
04:10 アムステルダムの運河(旧版) | コメント(0) | トラックバック(0)

ななりええみしげさん発案のハンデルール

2013/10/30

ななりええみしげさんに、アムステルダムの運河を遊んでいただいたのですが、「ハンデルール」を教えてもらいました。

このハンデルールですが、大人と子供が対戦するときのような、プレイヤー間の力量に明らかに差がある場合に用いることでゲームが均衡するのでは・・・・と思います。



2人プレイの場合・・・・片方のプレイヤーは「4」の投資タイルを抜きます。片方のプレイヤーは「1」の投資タイル1枚を抜きます。こうすることで抜くタイル枚数は同じですが、片方のプレイヤーは強いタイルを抜かれてしまうので不利になります。

3人プレイ、4人プレイの場合・・・・大人は「3」の投資タイル1枚を抜き代わりに「1」の投資タイル1枚を加えます。子供は「4」の投資タイルを加えて代わりに「1」の投資タイル1枚を抜きます。



抜いたり加えたりするタイルに細かい調整を加えることで、いろいろな力量差に対応できるでしょう。
02:37 アムステルダムの運河(旧版) | コメント(0) | トラックバック(0)

アムステルダムの運河、イラストを描いてもらう

2013/10/29
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ガーデンゲームズスタッフであり、「はんなりボードゲーム」(http://yuruhuwa875.blog.fc2.com/)執筆担当のひろむちゃんにアムステルダムの運河販売記念のイラストを描いてもらいました!

アムステルダムの運河、略して「あむうん」なのです。とてもかわいらしいイラストでとてもありがたいです。アムステルダムの運河は、その名の通り、アムステルダム市を舞台にしたボードゲームなのですが、オランダらしい衣装の女の子、チューリップが描かれていて、かわいらしいイラストなのです。

アムステルダムの運河はなかなか好評なゲームで、テストプレイヤーからも褒めてもらえてます。近いうちにアムステルダムの運河の内容を詳細に記した記事をアップする予定です。また、アムステルダムの運河も予約・取り置きをいたしますので確実に入手することを希望される方はぜひ、予約してください。なお、予約受け付けはもう少し先の予定です。

ガーデンゲームズをよろしくお願いします!
04:22 アムステルダムの運河(旧版) | コメント(0) | トラックバック(0)

双子のゲーム 皇帝なき帝国とアムステルダムの運河 

2013/10/28
皇帝なき帝国、という作品があります。これはいろいろな方に遊んでもらっていると思いますが、かなり好評なゲームです。ガーデンゲームズの代表作です。

この皇帝なき帝国が考えられた当初、「ハプスブルクのルール」という遊び方で遊んでいました。

その後、さらに異なる遊び方「シュタウフェンのルール」が考えられ、この2種類の遊び方ができるボードゲーム、ということで売ろうと考えたわけです。

ところが。ハプスブルクのルールをある方に遊んでいただいたところ、あまり良くない問題を指摘され、このハプスルブルクのルールを削って、皇帝なき帝国として売ろう、とこうなったわけです。

つまり、現状では

皇帝なき帝国=シュタウフェンのルール

というわけです。

それからしばらくしたのち。ハプスブルクのルールの指摘された問題点をどうにかしようと考えられたのが「皇帝なき帝国2」なんですね。

この2ですが、何度か試しに遊んでいます。



先日のこと。皇帝なき帝国2を遊んでもらいました。
ゲーム自体はとても好評で、久しぶりに強い手応えを感じます。

http://prettycool1213.blog59.fc2.com/blog-entry-948.html

「皇帝なき帝国よりもこちらの方が良い」

という意見さえありました。

しかし、皇帝なき帝国2は、皇帝なき帝国と比べると、いろいろ変更点が多く、

「皇帝なき帝国」

という名前を引き継ぐのはどうか、という意見がありました。

2は、1と比べると、類似点が無いわけではありませんが、類似点が少ないのも事実。

そこで、タイトルとテーマを変えよう!と思い立ちました。
もちろん、ゲームの中身となるルールなどは変えませんが、ゲームの用具のデザインが変更になるでしょう。



こうして多くの改良を経て登場するのが、旧「皇帝なき帝国2」(ハプスブルクのルール)である「アムステルダムの運河」なのです。

発案された当初は アムステルダムの運河 こそが 皇帝なき帝国 でした。アムステルダムの運河から運河駒の要素を除外して成立するゲームはできないか、として考案されたのが 現「皇帝なき帝国」 なのです。

アムステルダムの運河の、当初指摘された問題点を回避するため、いろいろ工夫が凝らされて今の状態に至ります。

皇帝なき帝国とアムステルダムの運河は、ゲームデザインの双生児なのです。その名残りがコンポーネントの類似などに表れていますが、この2つのゲームは大きく異なる点もある別ゲームなのです。
04:11 アムステルダムの運河(旧版) | コメント(0) | トラックバック(0)
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