ボーナンザ対決
2017/03/20

ボーナンザ対決。カードゲームなので小箱です。
【どんなゲームなの?】
交渉ゲームとして有名なボーナンザを作者(ローゼンベルク)自ら2人ゲームにアレンジしてくれました。それがこの「ボーナンザ対決」です。
私の正直な感覚では、ボーナンザよりもボーナンザ対決の方が秀でていると思います。

このゲームは確かにボーナンザのアレンジでしょうからボーナンザ的、ボーナンザらしさをとても感じます。しかし、
(無理やり2人で強引に遊んだボーナンザと比べて)
しっかり2人対戦ゲームになっており、なおかつボーナンザらしさを損なっていないのが見事と感じました。
いろいろ決まり事もあります。シンプルなゲームではないですね、カードゲームにしてはやや難しめだと思います。
手番では4つのステップを順番に踏んで、手番を交互に行います。
1:豆を植える
手番で行う最初のステップです。このゲームの重要なルール、ボーナンザらしさですが、手札を並び替え禁止という鉄の掟があります。ここで豆を植える、のは、手札の最も手前側であって、手札の途中とか手札の終わりの方の札を使ってはイケマセン。1~2枚のカードを植えましょう。植えられない場合は
強制刈り取り!
を執行されるので有無を言わせず第1ステップは粛々と行われるでしょう。
2:豆カードを3枚めくり1枚を与える
山からカードを3枚めくりそれが場札になります。そして3枚めくったのち、「プレゼント合戦」をします。
ここでお互いがウィンウィンになるような、穏やかな、ほほえましいやり取りが行われる(??)でしょう!
3:めくったカードや与えられたカードを植える
場札、それと第2ステップでのプレゼント合戦の結果与えられたものを、このステップで自分の畑の植えましょう。畑はスペースが3つあります。3種類のお豆を植えられるでしょう。
このステップで植えちゃいますがそれが叶わないなら
強制刈り取り!
になってしまいます!
4:豆カードと可能であればボーナスカードを補充する
そして最後に手札を補充します。補充された札は手札の奥の方に持ってください。手札のカードはところてんのように徐々に後ろから押し出されてくるでしょう。
手番は上述の4つのステップから成り立っており、それを交互に行うことでゲームは進行します。
【面白さのポイント】
このゲームは2人対戦に関わらずしっかりボーナンザの良さを引き継いでいるのがとても見事です。
一般的には第2ステップのプレゼント合戦でウィンウィンなやり取りになるはずなんですが、敢えて相手に逆らい相手の提案を蹴る選択肢が用意されています。そういう攻撃的なプレイはほとんどボーナンザでは見られない、ボーナンザ対決の独特な味わいです。
ボーナンザよりも要素が多いと思います。少し複雑ですが、理解してしまえば無駄がなく、とても丁寧に作り込まれた作品と感じられます。
私は、これはボーナンザを越えたと思います。2人でよく遊ぶ機会のある人にはぜひ、ボーナンザ対決をおススメします。

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