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王と枢機卿

2015/01/09
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王と枢機卿。

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ボードを広げました。

【どんなゲームなの?】
王と枢機卿は、ミヒャエル・シャハト作の陣取りボードゲームの名作です。

12世紀ヨーロッパを舞台に教会の勢力を伸ばすことを目指すゲームです。

カードには色が描かれており、カードの色と地域が対応しています。フランス(紫)は例外ですが、それ以外の色は2つの国と対応しています。例えば、黄色ならイタリアとロートリンゲン。赤ならフランケンとアラゴンです。

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使うカードは5種類だけ!

カード1枚プレイすれば自分の駒を1個置けます。

同色カード2枚プレイすれば2個置けるのでこちらの方が効率がいいですね!でも同色カード3枚で3個置く、というのはルール上禁止です。また、同色カード2枚でジョーカー(ワイルドカード)1枚という扱い、つまり同色2枚組を出せばどの国にも1個の駒を置けるのです。

例えば、紫1枚、緑2枚をプレイしたとします。この時、緑を(ジョーカーなので)紫1枚という扱いにします。すると元からあった紫1枚と合わせて紫2枚という扱いにできます。すると紫(フランス)に2個の駒を置けるのです。

駒、駒、といっても実は2種類の駒があります。「修道院」と「枢機卿」です。修道院も対応カード1枚で1個置けます。枢機卿も対応カード1枚で1個置けます。修道院と枢機卿の違いは置く場所です。修道院はボード上に描かれている修道院置き場に置きます。この置き場は道のネットワークで連なっています。枢機卿の方は各国中央部にある円の内側に置きます。こちらは王宮です。枢機卿は王宮へ送り込まれるのです。ただ、枢機卿は置ける数に縛りがあります。ある国に置ける枢機卿駒数は、その国の最大修道院数の数が限界です。

枢機卿の数は、例えば、ブルグントで最も勢力を持つプレイヤーが3個の修道院を置いていたとします。するとブルグントに置ける枢機卿数は3個まで、となるのです。

駒には修道院と枢機卿の2種類があるのですが、得点の数え方が違います。

修道院は国別に見て最も勢力のあるプレイヤーに、「その国の全ての修道院数と同じだけ」の得点が入ります。2位のプレイヤーは1つだけ上位のプレイヤーの修道院数を見てその分だけ得点が入ります。3位ならば2位を見て、4位ならば3位を見て……となります。

さらに、修道院には「道の連続」の得点があります。これは最終決算のみですが、連続している修道院が4つ以上の場合、連続している数だけが得点になるのです。

枢機卿の得点は最終決算だけ計算します。枢機卿は国別にみるのではなく、「国と国の関係」で判断します。国と国が「同盟」ならば得点になります。同盟というのは関係のある両国の枢機卿のトップのプレイヤーが同じプレイヤーならば同盟成立となり、両国の枢機卿の数の合計だけ得点になります。

決算は、中間決算と最終決算がありますが、いずれも山札が尽きたら行います。つまり2回山札が尽きると最終決算が行われゲームが終わりになります。2回の決算で獲得した得点合計の多いプレイヤーの勝利になります。

【面白さのポイント】
このゲームは、カード1枚で駒1個、という部分は確かにシンプルで分かりやすいポイントなんですが、駒と言っても2種類の駒がある、カード1枚といっても赤カードならフランケン、アラゴン、という風に2通りの使い方がある、さらに同色2枚でジョーカー1枚分と。そして各国に置かれる1番最初は1個の修道院のみしか配置が認めない……こんな感じで細々とした決まりごとが多く、簡単、とは言い難く、そういう意味ではボードゲーム初心者向けのゲームではないと思います。

このゲームでドカンと高得点を狙うなら、ギリギリまでは協力してある国に駒を置きまくる、という作戦がいいと思います。また得点要素として道の連続、枢機卿の同盟の得点があり、ここの部分でもシンプルではないです。勝ち筋がいろいろ考えられるのです。修道院で帝国を作るか、道の連続を作るか、枢機卿駒で稼ぐか……これも前に書いたように他プレイヤーの出方が重要です。途中までは息を合わせて、最後で出し抜く、そんな展開が理想的です。

このゲームはチェスのように殺しはしません。エルグランデのように追放したりもしません。でも相手プレイヤーとの濃密な駆け引きがあり、そしてカード運の要素もあり、本格的陣取りボードゲームの名作だと思います。

このゲームの2人プレイですが、ボードゲームランドに書いてある変則2人用ルールもお薦めです。

http://boardgameland.blog31.fc2.com/blog-entry-178.html

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「王と枢機卿・デュエル」。

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用具をラミネート加工。

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ボードゲームランドの変則2人ルールで遊びました。

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公式2人用ルールで遊びました。

しかし、このゲームに十分慣れてきたのなら公式2人用ルールがとてもお薦めです。このゲームは前にも書きましたが、初心者向けゲームとは言い難く、この公式2人用ルールはさらなる要素があるので余計難しくなっています。しかし、このルールは2人のためのルールとして無駄な部分がなく、難しくなってはいますが、いずれの追加ルールもゲームをより堪能するための工夫なので、2人で遊ぶ機会のある人にはこの王と枢機卿公式2人ルールはとてもお薦めです。

04:25 これを遊ばず死ねるか! | コメント(0) | トラックバック(0)
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