アムステルダムの運河ってどんなゲームなの?
2015/05/06
English rulebook is available.
https://drive.google.com/file/d/0B1Gxwv1DrePmTTl3Vl9HVmNhVWM/view?usp=sharing

ボックス表面です。アムステルダムの街並みと人々。
イベント価格:2800円
ショップ価格:3300円
プレイ人数:2~4人
推奨年齢:8歳以上
プレイ時間:30分程度

ボックス裏面。アートワークを任せてあるので素晴らしい出来栄えの箱裏なのです。
今回、春のゲームマーケットでガーデンゲームズが扱う「アムステルダムの運河」ですが、これは新版ですので、旧版があるんですね。旧版アムステルダムの運河のリメイクです。
旧版アムステルダムの運河
http://gardengames.blog40.fc2.com/blog-category-18.html
ルール的相違点はありませんが、旧版と異なるのは、ルールブックにヴァリアントルール2つが収録されている、という点と、アートワークを一新している、という点です。アートワークについては見てもらえば分かると思いますが、かなり見栄えのする、立派な外見になっています。この部分はアートワークを担った長谷川登鯉さんの手柄です。

細かく描きこまれたボード。プレイエリア脇のセッティング欄にはプレイ人数に応じて除去する(使用しない)影響力タイル数が書かれている。
ゲームは見た目が良いと評価が上がりますが、ゲームはルールが運用される訳です。そのルールについて、この記事では書きたいと思います。
アムステルダムの運河ってどんなゲーム?
アムステルダムの運河はボード上に置かれている市場チップを取り合うゲームです。

ボード。ボードには市場チップがゲーム準備段階で置かれ、プレイが進むにつれ、影響力タイルが置かれたり、運河駒でエリアが区切られていきます。

説明書より。ボードの解説。
取り合うのは市場チップのみならず、土地の支配も得点になります。得点になる土地は、広さと比例して得点になります。ボードに対して影響力をふるう影響力タイルをボード上に置くこと、エリア外周を形成する運河駒を配置すること、これがゲームを通じてプレイヤーができる事です。
プレイヤーは手番になったら伏せられている自分の影響力タイルのうち1枚をめくります。

説明書より。タイル、チップ類。
めくった1枚の影響力タイルを、
そのまま表向きでボード上に配置する
か
書かれている数値と等しい数の運河駒をボード上に配置する
という事ができるのです。

運河駒。新版の運河駒は、旧版と比べて断面が塗られています!そういう意味でも見栄えがグッと良くなっています。
この運河駒を使ってグルリと囲うことでエリアが形成されるのです。
エリアの形成
このゲームでは完成されたエリア、という考え方が登場します。完成されたエリアとは、運河駒配置によりエリア内の市場マスの数が1~2マスとなると完成、となります。
完成した時点でエリア内に置かれている影響力タイルに書かれている数値合計値が最も高い人がそのエリアの支配者になり得点が得られます。

この9マスのエリアは市場7と市場5が置かれています。赤がここを支配し、
7+5+9=21
21点を獲得します。
得点はエリア内の市場と、エリア面積分の財産チップでもたらされます。
これを繰り返し行います。

このような場合。赤と緑の影響力が同点なのでここで得られる得点(21点)を半分に分けます。端数は切り捨てです。
ゲームの終了条件
ゲームは、
・運河駒が尽きる
・プレイヤーの手元の影響力タイルが完全に尽きる
・全ての市場の支配者が決まる
この3条件のいずれかになったら終わりになります。
ゲームが終わった段階で取得した市場と財産チップに書かれている数値合計を比べて最も高いプレイヤーがゲームの勝者になるのです。
アムステルダムの運河は、やることは、めくったタイルをそのままボード上に置くか、数値分の運河駒を置いていく、それだけのとてもシンプルなルールのゲームなのです。しかし、そもそものっけから悩ましい。運河かタイル配置か、そこで悩んでもらって、次はボード上の配置位置も悩ましい。
シンプルなルール、でもジレンマ。それがアムステルダムの運河なのです。


4人プレイの様子。これからゲームスタートです!

中盤の様子。徐々に運河が引かれていきエリアが確定していきます。

ゲーム終了時の様子。
赤:21点、黄:26点、緑:38点、黒39点で黒の勝利でした!
ツイッターのまとめ:アムステルダムの運河・新版のご感想
http://togetter.com/li/821030
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