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ゲームの舞台設定について

2015/04/12
国境線、もしくは運河でエリアを区切っていき、エリア内でより強固な勢力を持てばエリア内を支配できる……こういったアイディアは私の中ではかなり古く、こういう着想で作られたゲーム、それを発展させて作ったゲームに「皇帝なき帝国」、「アムステルダムの運河」があります。

双子のゲーム 皇帝なき帝国とアムステルダムの運河 
http://gardengames.blog40.fc2.com/blog-entry-79.html

国境線配置ゲームだった皇帝なき帝国2がなぜ国境線を運河に変えたのか?

それはある意味でのリアリズムの追及です。巨大な壁、長大な壁で有名なのは万里の長城、ベルリンの壁です。これはこのゲームの題材、テーマとして相応しいでしょうか?少なくとも皇帝なき帝国2の新テーマとしては相応しくないと思います。国境線(あるいは運河)でエリアを区切っていき複数のエリアが誕生するのです。

万里の長城もベルリンの壁もそんな感じではないです。そうなると思いきって「壁」を「運河」に変えてはどうかと考えました。運河で有名な街はやはりヴェネツィアとアムステルダムでしょう。

しかしヴェネツィアには少し問題があります。

島々は元々は,沼地の中に出来た泥や砂からなる低平な高みであって,住みついた人々がドロを盛り上げ,干潟に松くいを打ち込み,それを基礎として建物を築いた。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~yajima/italy-diary4b.htm


ヴェネツィアの場合、運河を掘る、というよりも陸地を盛り上げる、そんな印象です。でも皇帝なき帝国2は国境線(運河)をボード上に置いていく、あるいは運河を掘っていくのです。

こういったさまざまな理由から中国(万里の長城)でもなくベルリン(現代のベルリン市)でもなくヴェネツィアでもなく、アムステルダムの運河がこのゲームの舞台になったのです。
04:33 アムステルダムの運河(新版) | コメント(0) | トラックバック(0)
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